アドラー心理学を聞いたことありますか?
アドラー心理学を扱った、
「嫌われる勇気」と言う本が100万部を突破しているので、
ご存知の方も多いと思います。
アドラーはフロイト、ユングと共に心理の三大巨頭と呼ばれた
オーストリア出身の精神科医です。
劣等感を感じるのは悪い事ではなく
「もっと良くなりたい」という向上心があるからだそうです。
過去にとらわれるのではなく、
これから幸せになるためにはどういたらいいのかを説く心理学です。
これを片付けに応用したのが、
アドラー式片付けなのです。
今まで、片付けたいのに片付けられない人、断捨離できない人の突破口になるかも知れないので、
そんな人に、アドラー式はおすすめです。
その方法とコツについて解説します。
アドラー心理学を片付けに当てはめ、わかりやすく解説
アドラー心理学とは、原因論ではなく目的論を重視した考え方です。
その前に、原因論?目的論?なんだそりゃ?
ですよね!
例えば口では片付けたいと言っているのに、なかなか片付けない人がいたとします。
それを原因論、目的論を使って解説します。
原因論
例えばこんな人がいたとします。
部屋(家)が狭いから、片付けができない。
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この場合「部屋が狭いから」というのが原因です。
いつも、広い部屋(家)に住んでいる人は、収納もいっぱいあって
片付けやすくていいなと思っています。
家族からは「もうちょっと片付けて欲しい」と言われ悩んでいます。
「私はどうして片付けられないんだろう」
「広い部屋だったらきっと片付けられるはず」
このように「部屋が狭いから片付けられない」
「〇〇だからできない」という考えが、原因論です。
もしかしたら、この人の親も片づけができなくて、
いつも散らかった家庭で育ったのかも知れません。
なにかトラウマになる出来事があって、
片づけが苦手になってしまったかもしれません。
そのようなことが原因と考えるのも、
「〇〇だからできない」という原因論です。
目的論
目的論とは「トラウマなんて存在しない」「原因なんかに意味はない」という考えです。
これからどうするのかを重視します。
どんなに狭い部屋(家)に住んでいても、
きれいに片付けられた部屋に住んでいる人もいるわけです。
「狭い部屋」という事実には何の意味もないのです。
「狭い部屋を上手に片付けるためにどうしたらいいのか」
と考えるのが、目的論です。
なかなか片付けをしないのは、
友達と遊びに行きたい(原因)
本を読みたい(原因)
趣味に時間を割きたい(原因)
やりたいことがある(原因)
だから片づけをやりたくない(目的)
つまり、
片づけをやらなくていいという、目的を果たすために、
原因を都合のいい材料にするのです。
なので、広い部屋に引っ越しをしても、やがて散らかります。
「部屋が狭い」と言うのは、片付けをしなくてもいいという目的を達成するための材料なのです。
本人は「部屋が狭いから、散らかっていても仕方がないね」と思っていますが、
「どうしたら狭い部屋をきれいに片付けられるのか」と考えるのが目的論なのです。
このように目的論とは「どうしたら、〇〇ができるようになるのか」と考えます。
アドラー式片付け
アドラー心理学を片付けに応用したのが、アドラー式片付けです。
「どうしたら片付けられるようになるのか」(目的論)
別名「勇気づけの片付け」とも呼ばれる、アドラー式片付け。
もし、あなたが片付けられなくて劣等感をもっているなら、
それはもっともっと良くなりたい!という向上心なのです。
どうしたら片付けられるようになるのか、6つの方法を見て行きたいと思います。
6つのステップで整理整頓
STEP 1「その部屋で何をしたいのか、イメージする」
部屋が片付いたらどんな生活をしたいのかという「目標」を設定。
STEP 2「仲間分けして、整理する」
片付ける場所を決め、そこにあるものを一度すべて出す。アイテム別、誰のものか、使用頻度など、自分流に仲間分け。もし要らないものがあったら捨てる。
STEP 3「快適で使いやすいように、収納する」
使う人が便利な方法でしまう。つまり、ものの「定位置」を決める。STEP 4「1日1回、リセットタイムを設ける」
散らかったものを定位置に戻す時間を設定。夕食前、就寝前、などと決めて習慣化。
STEP 5「ササッと掃除する」
できれば1日1回、忙しいなら週1回。掃除機は時間のある時でOK。
STEP 6「見直し」
子供の成長や生活スタイルの変化があったら、適宜調整。
出典:ddnavi.com
『アドラー心理学で家じゅうスッキリ!! 片づける極意』の丸山郁美さんが提唱するアドラー式片付けの一部です。
まとめ
6つのステップは、具体的なので何から始めたらいいのかが分かります。
まず、イメージは大事です。
イメージがないと、途中で行き先を見失って途方に暮れて挫折しまうことがよくあります。
次に、片付けると決めた場所は一旦全部出してみて仕分けをします。
同じジャンルの物、捨てる物とに分けて行きます。
そして、自分以外の使う人でも使い勝手がいいように収納します。
例えば、取説や大事な書類は平置きにせず、
立ててインデックスを付けて収納するような工夫です。
小物はギュウギュウに詰め込まず、
スペースを十分取って、見やすくするのもいい方法ですね。
その過程で物の定位置を確定し、
家族の誰であっても、目的の物を見つけられる分かりやすくします。
それでも、うっかりしまい忘れて出ている物を、
定位置に戻すタイミングを決めます。
私の場合は仕事に行く前にこれをやったことがありますが、
朝は忙しくて自分のペースには合わないので、
帰って来てからをリセットタイムにしています。
持ち物を見直すタイミングは衣類なら季節の変わり目がやりやすい。
子供の物だったら新年度。
その他の部屋の中の物だったら年末がおすすめです。

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